2000年3月3日
親愛なるアメリカの友達へ
初めまして。私は八木陽子といいます。私は武庫川フォートライトキャンパスで英語やアメリカの習慣を学ぶために、ワシントン州スポケーンへやって来ました。私はここの生活を楽しみ、アメリカと日本の習慣の違いをたくさん学んでいます。
私は大阪出身です。 私の家の近くにはユニバーサルスタジオジャパンが建設されています。私の両親は大阪で小さな中華料理店を経営しています。私はそれを誇りに思っています。
日本にはたくさんの文化行事があり、そのうちの一つが三月三日に祝うひな祭りです。女の子の日とも言われます。この日、女の子の成長と幸せを願います。女の子がいる家庭では、天皇皇后を表した内裏びな、三人官女、五人ばやし、二人臣、そして三人上戸を含む十五人のひな人形を飾ります。ひな段には、たいてい、家具とお飾りがついています。そしてみんなひな祭り用の食事やあられなどのお菓子を食べます。
私のひな祭りの思い出を紹介します。私が生まれた時、祖父が私に美しいひな人形を贈ってくれました。それは私の大切な宝物のうちの一つです。私の母は私に「あなたが小さかった頃ひな人形を見てはよく泣いていたものよ。きっと人形の顔が恐かった人でしょうね」とよく話してくれます。
以前、アメリカと日本が一九二七年に友情のあかしとして贈りあったと聞きました。しかし、とても残念なことに、そのほとんどが第二次世界大戦でなくなってしまいました。いくつかの人形はまだ残っているそうです。アメリカと日本の両国で、その人形がどのように守られてきたかというお話はとても興味深いものです。
この親善人形のお祭りを通して、アメリカと日本が良き関係を保つことができれば、とても嬉しく思います。この日本人形は、友情と平和を願う物です。この人形を愛し、よき友達になってくれることを心から願っています。そして、日本の文化を楽しんで下さい。さようなら。
八木陽子より